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盲ろう者のNPO「すまいる」結成20年イベント企画「ビッグステージ」ダンスに挑戦


目と耳に障害がある盲ろう者らで作る大阪のNPO法人「ヘレンケラー自立支援センターすまいる」(門川紳一郎理事長)主催の「第7回盲ろう者のビッグステージin OSAKA2019」が29日午前11時、堺市南区の国際障害者交流センター「ビッグ・アイ」で開かれる。盲ろう者の憩いの場として結成されて20年。日本初の盲ろう者専用グループホームを設立するなど、生活に必要なさまざまなスキルを磨く場としても発展してきた。その節目を祝うとともに、盲ろう者について多くの人に知ってもらおうと記念イベントを企画した。




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ビッグステージ」では、盲ろう者たちが創作ダンスやタップダンス、和太鼓演奏、空手の演舞に挑戦する。「目や耳が不自由でもできることはある」と気付いてもらうのも狙いだ。本番のステージに向けてメンバーたちは「お客さんたちに喜んでもらおうとともに自分たち自身も思い切り舞台を楽しみたい」と一層練習に熱を込めている。


創作ダンスはオリジナルのストーリー。ネコにふんした盲ろう者と通訳・介助者が手話を交えて演じ、踊る。ろう学校時代にダンスを習っていたという弱視ろうの三宅久美さん(42)はソロパートを担当。練習では、小刻みに跳ねながら両足を前後に大きく開くなど活動感のある動きを見せていた。創作ダンスメンバーで最年長という弱視難聴の藤原ひとみさん(63)も「若い子には負けません」と笑顔を保って踊っていた。リズムは一緒に踊る通訳・介助者が盲ろうのメンバーの肩や背中をポンポンと手でたたいて合図。


タップダンスでも、この方法でリズムやステップの踏み方が盲ろう者に伝えられた。細かくステップを踏む場面もあり、伝えるほうも読み取る方も一苦労。弱視難聴の森みづゑさん(66)は「息の合った動きになるよう頑張ります」と意気込んだ。


今回のステージでは、これらの演目に加えて20年のあゆみを振り返るトークショーを行う。また、アメリカの社会福祉事業家ヘレン・ケラーを題材にした脚本を専門に上演する劇団「アルフェージュ」の舞台もある。前売り券2500円、当日券3000円(小学生以下無料)。場面説明のための要約筆談や副音声解説といったサポートも行う。


問い合わせは「すまいる」(06-6776-2000、メールはinfo@db-smile.jp)へ。





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