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読売新聞 2005.12
       読売プルデンシャル福祉文化賞

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読売プルデンシャル福祉文化賞
「すまいる」、三好さん、石橋さんに奨励賞

 「第3回読売プルデンシャル福祉文化賞」(読売光と愛の事業団、読売新聞社主催)で、府内からは、目と耳が不自由な人を支えるNPO法人「視聴覚二重障害者福祉センターすまいる」(天王寺区)、身体障害者がおしゃれを楽しめるファッションのコンテストを企画した大阪モード学園講師の建築士三好誠人さん(42)(北区)、知的障害者が働くイタリアンレストランの所長を務める石橋進さん(51)(堺市)の1団体2個人が奨励賞に選ばれた。

「すまいる」目が不自由でもパソコン簡単に


 「すまいる」は、障害があっても簡単にパソコンでメール交換などができるソフト「イージーパッド」を開発したことが高く評価された。キーの操作だけでメールの送受信や文章の作成、インターネットでの情報検索が可能で、弱視の人のために画面の文字を大きくしたり、見やすい色に変えたりすることができる。視覚障害者は、点字ピンディスプレーを通せば、指先で画面の情報を読みとれる。
 同ソフトの利用者で、弱視ろうの南弘一さん(47)は「これまでパソコンはできないとあきらめていた。ファックスでは外出中に連絡を取れず不便だったのでとても便利になった」と話す。
 「すまいる」は現在、チャット(ネット上のおしゃべり)のソフト開発にも取り組んでおり、門川紳一郎理事長(40)は「今後も利用者の要望に応えながら必要とされるソフトを開発していきたい」と話す。

写真:イージーパッドを使って、インターネットの情報を検索する門川さん(右、天王寺区の「すまいる」で)