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ごあいさつ

理事長 門川紳一郎(かどかわ しんいちろう)

日ごろより皆様の暖かいご支援を賜り、厚く感謝申し上げます。思えば、月日が流れるのはなんと早いことでしょうか。2019年は「すまいる」創立20周年を迎えます。今から20年前の1月のこと、「見えなくて、聞こえなくても人間として当たり前に生きたい」。そう願う盲ろう者やそのような盲ろう者を支援したい人たちが、大阪市長居障害者スポーツセンターに集まりました。志を同じくする5人の盲ろう者と、ほぼ同数の支援者によって、「盲ろう者の人権を守る会・すまいる」は結成されました。盲ろう者をリーダーとする新しい団体が大阪に誕生したのです。この新しい団体を立ち上げた仲間たちは、自分たちの団体を「すまいる」と呼ぶようになりました。


「すまいる」は自分たちの取り組みや盲ろう者の置かれている 現状、問題等を多くの人に知ってもらうため、同年4月に機関誌「あい・らぶ・すまいる通信」を創刊、以後年3回(4月、8月、12月)発行し、全国の会員をはじめ、 関係団体、行政や学校等にお届けしております。


スポーツセンターで始まった活動はまもなくして、天王寺区上本町のマンションの一室に拠点を移し、定期的に活動するようになりました。そして、2001年3月にNPO法人格を取得、名称を「特定非営利活動法人視聴覚二重障害者福祉センターすまいる」として、新たなスタートを切りました。そして、理事長には私が就任し、現在に到っております。


こうして生まれたすまいるですが、小さいながらも実績を着実に積み重ねていきました。通所者も徐々に増えていき、マンションの一室では手狭になってきました。広い場所を探し求めていたところ、今の小橋町のビルに部屋を借りることができ、2012年7月に移転。現在はビルの6階の一部と7階の全部を借りて、活動しています。


すまいるでは、日常のさまざまな活動、例えば、コミュニケーションやパソコン等のIT機器活用講習、商品作り等の他、和太鼓や空手、タップダンス等のクラブ活動まで幅広く、いろんな活動を行っています。またその他、盲ろう者を社会の多くの人々に知ってもらうために、「創立周年記念イベント」として、「盲ろう者のビッグステージ」というテーマで大きなイベントを開催してきました。このイベントは盲ろう者による演劇やダンス、和太鼓など盲ろう者の芸能を発表するよい機会ともなっております。


また、すまいるにはもう一つ大きな夢がありました。それは「盲ろう者のための暮らしの場・住居」を作ることです。日中の活動だけではなく、日常生活全般を支援していきたいと考えていたからです。「盲ろう者のための住居」があれば、盲ろう者が家族と離れて、暮らすことができるでしょうし、また、盲ろうの子どもを持つ親の立場としてもそういう住居があれば、安心でしょう。私たちの長年に渡る地道な取り組みは実を結び、2017年3月に「盲ろう者のためのグループホーム「ミッキーHOUSE」がオープン致しました。幸いにも、「ミッキーHOUSE」はすまいるから徒歩3分。最寄の駅からすぐという大変便利のよい場所に設置できました。


グループホームを開所して、1年が経過したのを期に、これまでの活動を集約し、すまいるが運営・実施している事業を3部門に整理致しました。それに伴い、すまいるの名称をこれまでの「特定非営利活動法人視聴覚二重障害者福祉センターすまいる」から「NPO法人ヘレンケラー自立支援センター」に改め、事業をよりいっそう充実させることと致しました。なお、3部門は「就労継続支援B型事業所・すまいる」、「盲ろう者向け同行援護・居宅介護&日常生活支援等・ATOM(アトム」、「盲ろう者向けグループホーム・ミッキーHOUSE」の3つです。


すまいるの活動の原点である「人間として当たり前に生きる」ために、まず「自立すること」を目標に掲げ、夢と希望を持って、私たちはさらに前進して参ります。また、私が思うことですが、盲ろう者の社会参加のためには盲ろう者自身も社会について理解し、世間一般の常識を学び、さらに自分自身を磨くことも重要でしょう。奇遇にも、今年はヘレン・ケラー没後50年という記念すべき年です。ヘレン・ケラーのように世界中から愛されるすまいるを目指して、私たちは日々活動に邁進致します。


どうぞこれからも引き続き皆様のご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。(2018年12月)


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