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メディア情報

日本初!盲ろう者のためのグループホーム、大阪で開所

(2017年2月26日放送「今月のトピックス」より)

高山:次に、視覚と聴覚の両方に障害のある、盲ろう者のためのグループホームができた話題です。
盲ろう者が自立生活をするグループホームは、大阪のNPO法人「すまいる」が、大阪市天王寺区に開設しました。盲ろう者専用の入居施設は全国で初めてです。
施設は5階建てで、10人が入居できます。部屋の前のインターホンを押すとその部屋の住人が持っている小型の受信機に振動でしらせたり、いたるところに点字を貼ったり、点字ブロックを敷設したり、 各階ごとに床や扉の色を変えたりと、プライバシーを守りつつ、自分で情報を得られるよう工夫されています。介助者も3交代制で24時間常駐です。

(門川理事長インタビュー、ここから)
門川:「いばらの道」だったかなと思ってます。いろんなことがありました。だけど、子どもの将来が心配だという親御さんの気持ちだとか、すまいるの近くで住みたいとか、こういった声もあって、あきらめることなく、やり通してきました。これが今日は形となって、皆さん盛大に祝って下さって、本当に感無量です。「ありがとう」と言いたいです。 これからが大変かと思うけど、これはゴールじゃなくてスタート。人は一人じゃないんだという実感を持ってもらって、コミュニケーションとること、これが大きいかなと思いますね。一歩ずつ前に向かって、みんなと一緒に走り出していけたらいいと思っています。今からマラソンスタートです。
(インタビューここまで)

高山:入居は3月からで、半分の部屋が埋まっているそうです。

宇野:これは嬉しいニュースですね。

高山:はい。遠くは九州からも申し込みがあり、全国から問い合わせが来ているそうです。 そして開所式の時、とても印象的だったのが、すまいるの仲間の皆さんによる寄せ書きでした。 「ここではコミュニケーションが通じる!」 「もう寂しくない!」 「これをきっかけに自立生活がんばらなあかんでー!」など、 皆さんの声が大きな垂れ幕になっていまして、読んでいるこちらも胸が熱くなりました。

宇野:全くですね。

高山:いずれまた取材させていただければと思っています。

(了)