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日本初 盲ろう者グループホーム 大阪市に開所 職員の24時間常駐のサポートも

(2017年3月1日発行「日本聴力障害新聞」より)

この3月1日から大阪市で、全国初の盲ろう者(目と耳の両方に障害がある障害者)専用のグループホームが誕生します。運営主体はNPO法人 視聴覚二重障害者福祉センターすまいる(以下、すまいる)。先立つ2月19日に完成を祝う会が行われ、全国各地の盲ろう者関係者でこの完成を祝いました。

すまいるは、盲ろう者の福祉就労や、いこいの場としての拠点を大阪市に構え、1999年より盲ろう者の社会参加の支援に取り組んでいます。前から利用者や家族から盲ろう者のケア付き住居の要望が出されており、協議を重ね、拠点から徒歩2分の場に盲ろう者に特化したグループホーム「すまいるレジデンス for the DeafBlind(愛称、ミッキーハウス)」を新築、開所することが実現しました。

ホームでは、盲ろう者個々の障害の特性に配慮した環境で、家事をはじめとした日常生活ができるよう盲ろう者についての知識をもつスタッフ10名が交代で24時間常駐、サポートをします。全10室の完全個室(7・58~8・05㎡)。朝昼晩の食事付(実費)、外出自由、ホーム内の車いすの移動が可能で各階毎に弱視者に対応した色分け等の工夫も凝らしています。現在、定員10人中、7人が入居を希望しています。三重県や鹿児島県から移住する方もおり、すまいるは盲ろう者の自立をめざした入居を全国に呼びかけています。