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プロレスラー・ゼウス選手と腕相撲で力比べ
大阪 盲ろう者と交流会

点字毎日 2017年7月27日(木)掲載

大阪出身で全日本プロレス所属のプロレスラー、ゼウス選手(35)が2日、大阪市天王寺区のクレオ大阪中央で開かれた盲ろう者の交流会で生き方について語った。「1年の命だろうと、100歳まで生きることになろうと全力で生きる」との力強いメッセージに、盲ろう者や通訳・介助者ら約50人が聞き入った。講演後、ゼウス選手が「腕相撲をやりましょう」と呼びかけると、力を試そうと盲ろう男性らが挑戦していた。

ゼウス選手は、自身がオーナーのスポーツジムに聴覚障害者を受け入れている。自身もあいさつなど簡単な手話ができる。今回の講演は、いろいろな人と交流を深めたいという盲ろう者たちの招きに応じた。

身長180センチ、体重100キロ。腕回りの太さは約50センチある。そんなゼウスさんに、丸く盛り上がった力こぶを触らせてもらった盲ろう者たちは「てっきり肩に触っていると思っていた」と、驚いていた。ゼウス選手との腕相撲に挑んだ、鎌田和義さん(69、全盲ろう)は「大きくて、温かい手だった。力強くて、優しい感じがした」と話していた。【平井 俊行】