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門川理事長、2012年CSUNに出席


2012年2月27~3月3日、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴにおいて、第27回テクノロジーと障害者に関する国際会議に、門川理事長が出席されました。

この会議は主催者からとった、CSUN(California State University Northridge)という愛称で世界各国から参加者を集めています。

テクノロジー専門家、障害当事者、教育関係者、エンジニア、様々な分野から出席者が集い、その数は4千人を超えるほどです。

会議は基調講演、各分科会、展示コーナーという構成になっています。特に今回はWindowsXPからWindows7に切り替わる節目でもあり、7に対応したスクリーンリーダーを開発したフリーダム・サイエンティフィック社の分科会が熱気に包まれていました。



<写真:会場の様子>



<写真:触手話(アメリカ手話)で会議を聞く理事長>




門川理事長はどんどん進化するテクノロジーと盲ろう者に使いやすいローテクという視点から、分科会や展示ブースを見て回られたり、旧友であるインド人でアメリカ在住の盲ろう者、バピンさんと久しぶりの再会を楽しんだりしておられました。


●CSUNでは無料でアメリカ手話通訳が派遣されました。
●理事長に同伴したガイドの参加費は必要ありませんでした。
●受付にはアクセシビリティ・サービスがあり、アメリカ手話通訳が待機していました。
●全体会には全体手話通訳と文字通訳が用意されました。
●各会場には補聴システムが用意されました。


<写真:アクセシビリティ・サービスのカウンター>




!カルチャー・ショック!

門川理事長は日本からガイド(健聴・晴眼)を伴い、会議での触手話通訳(アメリカ手話)は現地で手配するという方法で出席されました。

会議当日、受付で触手話通訳に会ったガイドはびっくり。2人の通訳者はガイドに挨拶をすることもなく、すっと理事長の手を取り、(理事長に)挨拶。全大会の会場に入った時も、理事長と自分たちの席をさっと確保し、着席。分科会の会場の移動介助は通訳の仕事ではないので、ガイドが行います。日本人のガイドが慣れない英語で資料を見ながら移動していても、介入しません。理事長とガイドの後に従います。

日本だったらどうでしょう?通訳とガイドが「初めまして」「よろしくお願いします」と挨拶を交わし、着席する時も一緒に座り、移動中も「どちらから来られたんですか?」「荷物、お持ちしましょうか?」、そんな会話を交わさないでしょうか?ひどい時には盲ろう者ではなく、同伴者にどうやって通訳したらいいかときいたりすることもあるでしょう。

その国その国で盲ろう者を取り巻く状況や福祉サービスは異なり、どれが良いのか、どちらが優れているのかという答えはありません。

でも、今回はカルチャー・ショックでした~~~(byガイド)