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門川理事長、アジア太平洋障害者の十年(2003~2012年)の実施に関する最終評価のためのハイレベル政府間会合に向けた地域準備会議に出席


2012年3月14日~16日、タイ・バンコクにおいて、アジア太平洋障害者の十年2003~2012年の実施に関する最終評価のためのハイレベル政府間会合に向けた地域準備会が開催され、世界盲ろう者連盟アジア地域代表代理として、門川理事長が出席されました。



<写真:会場の様子>



<写真:世界ろう連盟アジア地域事務局長の宮本一郎氏とインクルージョン・インターナショナルの長瀬修氏と理事長>




2012年10月29日~11月2日、大韓民国・インチョンにおいて、アジア太平洋障害者の十年(2003~2012年)の実施に関する最終評価のためのハイレベル政府間会合が開催されます。この会合にはESCAP加盟国政府の閣僚や代表が出席し、「アジア太平洋障害者の権利を実現するためのインチョン戦略」という成果文書を採択します。この重要な会合に先立ち、準備会合が持たれました。


特に今回、時間をさいて検討されたのはアジア太平洋地域における障害者への取り組みです。第二次十年は終わりを迎えますが、果たして第一次・第二次で障害者の権利は実現されたといえるのか、今後、アジア太平洋地域で障害者の施策を展開するために具体的にどのような方策を取ればよいのか、そして実質的にその成果は数値として示さなければならない、そのための枠組みとして生まれたのが「インチョン戦略」です。



<写真:発言する理事長>




門川理事長は開会式で記念スピーチをされました。盲ろうという障害について、盲ろう者や障害者にとって人的支援がいかに重要であるか、今後の福祉サービスの充実などについて述べられました。

また、会議中にも盲ろう者やコミュニケーションに困難を抱える人の視点から、今後のアジア太平洋の取り組みについて、政府がおさえるべき要素についても発言されました。


タイは車社会です。歩行者がいようがいまいが、猛スピードで走っています。道を横断したくても、信号機や横断歩道が十分ではありません。そこでどうするのかと言うと!交差点に設置してある旗を使うのです。長いさおに旗がつけてあり、この旗で車を止めて、道を横断します。とてもスリリングな横断でした。



<写真:道路を横断するための旗を掲げる理事長>




「ESCAP」とは

United Nations Economic and Social Commission for Asia and the Pacific(国連アジア太平洋経済社会委員会)の略。

本部はタイ・バンコクにある。

国連経済社会理事会の一つ。アジア太平洋地域の経済や社会開発のための協力機構。地域の重要な基盤作りに貢献。近年は障害者、高齢者対策、災害の分野でも取り組みを強化。



「アジア太平洋障害者の十年(1993~2002年)」とは

第一次十年。

国連障害者の十年(1983~1992年)に続く取り組み。

障害者の質を高めるための12の政策目標を決定し、ESCAP国が障害者の完全参加と平等の実現に取り組むための宣言。



「アジア太平洋障害者の十年(2003~2012年)」とは

第二次十年。

行動計画となるアジア太平洋障害者のためのインクルーシブでバリアフリーかつ権利に基づく社会に向けた行動のためのびわこミレニアム・フレームワークが採択。

びわこミレニアム・フレームワークでは優先的行動のための7つの分野が挙げられ、 それぞれに重要課題、目標及び求められる行動が提示。