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門川理事長、アジア太平洋障害者の十年(2013年~2022年)に関する第二回作業部会に出席

2015年3月2日~3日、インド・ニューデリーにおいて、アジア太平洋障害者の十年2013~2022年に関する第二回作業部会が開催され、世界盲ろう者連盟アジア地域代表代理として、門川理事長が出席されました。

この作業部会はアジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)とインド政府による共催で、15のアジア地域政府代表と、15の市民社会団体(障害者や障害に関する団体)が出席しました。



<写真:集合写真>



<写真:指点字で会議に参加する理事長>




今回の作業部会の主な目的は

① 第三次アジア太平洋障害者の十年の進捗状況の報告
② 第三次アジア太平洋障害者の十年の中間報告への準備
③ 障害インクルーシブな会議に関する運用ガイドに関する検討
でした。

門川理事長は盲ろう者、そして全てのコミュニケーションに困難を抱える障害者の視点から、障害インクルーシブな会議のあり方について発言されました。




<動画:発言する門川理事長>


ドアの前には点字で部屋番号が貼ってありました。それだけでも感動したのですが、部屋の中に入ってみるとクローゼットの中には、その中に何があるかといった説明が点字で貼ってありました。まだあります。部屋の中のいろんな設備にも、ボタンの横に、そのボタンがどんな役割をするのかが点字で貼ってありました。ウォッシュルームというのか、その中のいろいろな備品にも点字が貼ってありました。もっと嬉しかったのは、普段、困っているシャンプーとかリンスとかソープとかですね、これにもご丁寧にも紙の点字が貼ってあったのですが、残念ながらシャワーの水で読めなくなってしまいましたが。(会場笑い)
ですが、すごく感動しました。




●今回の作業部会では点字資料の配布がありました。
●会議に先立ち、出席者が自己紹介をしました。
●出席者に手話通訳と指点字通訳の紹介がありました。
●門川理事長の部屋のアメニティやボタンには点字がつけてありました。



<写真:会場の様子>




●とても蒸し暑いと想像されたインド。意外と肌寒いほどでした。早朝や深夜にはどしゃ降りと強風で停電も。
●街はほこりっぽく、市街地は車があふれかえり、中には道路を逆走する車まで!
●本場のカレーは意外にからくなく、ナンは絶品!


<写真:ホテルのドアマンと>



<写真:デリー国際空港のトイレの入り口>




「ESCAP」とは

United Nations Economic and Social Commission for Asia and the Pacific(国連アジア太平洋経済社会委員会)の略。

本部はタイ・バンコクにある。

国連経済社会理事会の一つ。アジア太平洋地域の経済や社会開発のための協力機構。地域の重要な基盤作りに貢献。近年は障害者、高齢者対策、災害の分野でも取り組みを強化。



「アジア太平洋障害者の十年(1993~2002年)」とは

第一次十年。

国連障害者の十年(1983~1992年)に続く取り組み。

障害者の質を高めるための12の政策目標を決定し、ESCAP国が障害者の完全参加と平等の実現に取り組むための宣言。



「アジア太平洋障害者の十年(2003~2012年)」とは

第二次十年。

行動計画となるアジア太平洋障害者のためのインクルーシブでバリアフリーかつ権利に基づく社会に向けた行動のためのびわこミレニアム・フレームワークが採択。

びわこミレニアム・フレームワークでは優先的行動のための7つの分野が挙げられ、 それぞれに重要課題、目標及び求められる行動が提示。




「アジア太平洋障害者の十年(2013~2022年)」とは

第三次十年。

インチョン戦略が採択。

インチョン戦略は10の目標が掲げられ、それぞれの達成すべきターゲットと進捗を図る指標が設定。