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門川理事長、第10回ヘレン・ケラー世界会議、世界盲ろう者連盟第4回総会に出席
2013年9月6日~11日、フィリピン・タガイタイにおいて、第10回ヘレン・ケラー世界会議、世界盲ろう者連盟第4回総会が開催され、門川理事長が出席されました。
今回の会議には40か国から200人を超える参加がありました。
会議は
●プレカンファレンス ●ヘレン・ケラー世界会議 ●世界盲ろう者連盟総会 ●展示 ●ツアー という構成でした。<写真:会議看板>
<写真:旧友のバピン氏と触手話で話す理事長>
<写真:イタリア人の盲ろう者と触手話で話す理事長>
プレカンファレンスは盲ろう者の啓発、支援体制と資源の確保が主な目的として開催されました。
フィリピン、世界盲ろう者連盟、途上国で盲ろう者支援を行っているパーキンス盲学校、日本から発表がありました。
門川理事長はテクノロジーの分野でプレゼンテーションをされました。
テクノロジーというと何か難しいものを想像してしまいますが、盲ろう者にはローテクノロジー、かつシンプルなものが不可欠です。門川理事長のパワーポイントを活用した、丁寧な説明は会場の参加者から大きな注目を集めていました。
>>理事長の発表原稿はこちらから<写真:アメリカ手話で挨拶する理事長>
<写真:会議看板と理事長>
ヘレン・ケラー世界会議では
●国連障害者の権利条約 ●災害と盲ろう者 ●教育と盲ろう者 ●青年に特化した取り組み ●スポーツと盲ろう者 など、さまざまな分野での発表が行われました。双子の盲ろう者の安楽死が大きな波紋を呼んだベルギーの分科会もありました。ただ、残念だったのは発表をしたのは同行の通訳者で、盲ろう者は会場に控えているだけでした。
<写真:音声通訳>
<写真:触手話通訳>
<写真:触手話通訳(対面になり両手で触手話通訳を受ける。腕が疲れないようにクッションのついた机に肘をついている。)>
<写真:タドマ>
途上国の会議開催ということで、情報保障や通訳の手配では大変苦労された様子がうかがえました。
一つすばらしかったことをご紹介します。北欧のチームが補聴用のシステムを持参し、難聴者やスペイン語の言語通訳が必要な人が利用していました。この機器のセッティングやメンテナンス、または会議中に不具合が生じた時の対応などは、担当者の盲ろう者自身が通訳を介して、全て取り仕切っていたことです。
さすが北欧ですね。特にスウェーデンチームの通訳者は非常にレベルが高く、スウェーデン語やスウェーデンの手話がわからない第三者が見ていても、プロフェッショナルであることがよくわかりました。
●入念に天気予報をチェックしていったのに、フィリピンは寒かった!部屋のエアコンは冷房の設備しかなく、朝はベッドから出るのがつらかったぐらいでした。
●ホテルの食事はほとんど西洋式でしたが、一つびっくりしたのはフィリピンのおかゆ。なんとチョコレートのおかゆなんですよ!
<写真:会議場から見える火山>
<写真:タガイタイの街並み>
「世界盲ろう者連盟」とは
盲ろう当事者の国際的組織。
1997年、コロンビアで開かれた第6回ヘレン・ケラー世界会議において、世界盲ろう者連盟の設立が決定。
2001年、ニュージーランドにて設立総会。
連盟総会は4年に1回、ヘレン・ケラー世界会議に引き続き開催。